都内屈指の広さを誇る世田谷区ではエリアや街によって雰囲気が大きく変わり、土地の相場価格にも差が出ています。後悔しない注文住宅建設には、まず街の特徴を知り、慎重に土地を選ぶことが重要です。
こちらでは世田谷区の北東部に位置する「北沢エリア」について紹介します。
北沢エリアは小田急線や京王線をはじめ井の頭線や世田谷線が利用でき、交通アクセスに優れた地域です。商店街が多いのも特徴で、暮らしやすさを重視する方におすすめ。
北沢エリアの中でも特に人気の高い下北沢・明大前・下高井戸の魅力や住宅情報、土地相場や交通アクセスについてまとめたので、参考にしてくださいね。
オシャレな古着店や雑貨屋、ライブハウスなどが集い、独特な雰囲気を醸し出す下北沢。「シモキタ」の愛称を持ち、若者文化の発信地として多くの人から愛される街です。駅近くには大きなスーパーが複数あり、商店街や飲食店も多く、生活の利便性にはまったく問題がないエリアと言えます。
下北沢駅では小田急小田原線と井の頭線を利用することができます。渋谷駅までは急行で約4分、各駅停車でもわずか約7分しかかかりません。新宿駅へも急行でわずか約7分と、都心へのアクセスは非常に優れています。
人気の高いエリアというだけあって土地相場はかなり高い傾向にあります。住宅街は駅から少し離れたところにあり、戸建てや低層マンションが多く、タワーマンションはほとんどありません。住宅街には緑も多く、不思議と落ち着く雰囲気が漂い、賑わいを見せる駅前とは違った魅力があります。
下北沢エリアは、狭小地が多く家を建てる際には、狭いスペースでも快適に暮らせるような住まい作りを意識して注文しなくてはいけません。このエリアで一般的なのは30坪以下の土地で建てられている物件が多くあります。
しかし、狭い土地でもうまく施工をすることで良い物件へと変貌させることが可能です。
この家は、階段を中心に構築された家で階段を中心にした構成になっています。
積み木を組み立てたような特徴にある階段がこの家を象徴しています。
しかし、狭い空間でも窮屈にならないように、壁で部屋の区切りをしないように意識して作成。
1階は落ち着いたスペースになっています。
照明の演出を活用して、2階リビングは明るい空間に。対象的に1階は暗めにして落ち着いた雰囲気へと作りました。
30坪以下の土地で建てられた家ですが、狭さを感じさせないデザイン性に富んだ物件になっています。
このような狭小地の施工実績が多いハウスメーカーが、世田谷エリアには多くあるので、施工事例を見てからどのハウスメーカーに依頼するのか検討しても良いでしょう
引用画像元 https://www.freedom.co.jp/architects/narrow/%E4%B8%8B%E5%8C%97%E6%B2%A2%E3%81%AE%E3%81%8A%E5%AE%B6.html
世田谷区と杉並区の境にある明大前。その名の通り明治大学の最寄り駅で学生の活気があふれるエリアです。駅周辺にはショッピングセンターや24時間営業のスーパーがあり、住みやすさが◎。また、駅から約10分の位置には「玉川上水公園」があり、子どもが楽しめるような遊具が充実しています。
明大前駅では京王線と井の頭線を利用できます。京王線は各駅停車のみでなく、特急電車も利用可能です。新宿駅・渋谷駅ともに最短7分と都心へのアクセスが良好。駅の東側には環状七号線、北側には甲州街道が通っており、車移動にも問題ありません。
駅周辺は多くの学生で賑わう街ですが、駅から少し離れると静かな住宅街が広がります。特に明治大学の反対方向である駅南側は人混みもなく、交通量も少ない静かなエリア。落ち着いた環境を求める方には特におすすめです。
明大前で実際に建てられた施工事例をもとに解説していきましょう。この住宅は、羽根木の二世帯住宅です。
この物件は、二世帯住宅で3人家族の1LDKと4人家族が住む3LDKとなっています。
もともと、借地だった土地を、将来のことを考えて思い切って建て替えを実施しました。
2世帯が快適に生活できるよう、細かい部分の配慮に心がけたのも特徴です。
例えば、親世帯の間取りでは、1階にリビングを設置。いつでも庭スペースに出られるように吐き出し窓を作りました。
一方、子世代では2階にリビング配置。キッチンは奥様が料理好きということもあり、フルフラットキッチンにしました。それによって、料理をしながら家族とコミュニケーションをとることが出来るようになります。
また、リビングには造作机を設置することで、スタディースペースとしても活用出来ます。
勉強だけでなくPC作業も出来るように、工夫を施しました。
子世代では、子どもが楽しめるような家づくりを、親世代では、落ち着いて暮らせる空間を意識して作ったのが特徴です。
このような二世帯住宅も世田谷区のエリアでは増え続けています。ちょうど親世代が建てた家が建て替えの時期に差し掛かっているため、もし二世帯住宅の建て替えを検討しているようであれば、2世帯が楽しめる家づくりに意識しても良いと思います。
さまざまな世代の方が住むエリアですが、最近ではこじんまりとしたオシャレな店が増えていることもあり、若い世代からの人気が高まっています。駅周辺には学問の神を祀る「菅原神社」があり、合格祈願に訪れる方も多いよう。また駅周辺には「玉川上水第三公園」をはじめとする公園施設が複数あり、子育てしやすい環境も整えられています。
京王線と東急世田谷線が通る下高井戸駅では、新宿駅まで約10分でアクセスできます。乗り換えが必要なものの、渋谷駅まで約12分、池袋駅までは約25分しかかかりません。京王線急行電車が停車しないというデメリットはあるものの、交通アクセスに関しては十分優れているエリアと言えるでしょう。
玉川エリアの中では比較的土地相場が低い下高井戸。住宅街は静かで穏やかな地域が多いものの、甲州街道沿いは交通量が多いため、車の音が気になるかもしれません。それ以外は充実した商店街やスーパーがあり、暮らしやすいエリアと言えるでしょう。
飲食店がとにかくたくさんあります。外食派の人にはおすすめで、毎日通っても全部のお店は行き尽くせないと思います。でも、お店の入れ替わりが激しく、お気に入りの店がすぐになくなってしまうこともありました。
駅周辺には、飲食店もそうですが、かわいい雑貨屋さんやブティック、古着屋さん、ライブハウス、劇場など多くの施設があるので、住んでいて飽きません。しかし、土日などはすごい人混みで歩くのに疲れる感じ。家から出たくないときもあります。でも、楽しいエリアであることは変わりません。