公開日: |更新日:
東京都の高級住宅地として知名度の高い世田谷区ですが、実際の住みやすさ・治安の良さはどうなのか気になっている人も多いでしょう。ここでは、世田谷区の犯罪発生状況や災害対策などについて詳しくまとめてみました。
世田谷区は統計上、東京23区内 “ナンバーワン”の項目が多い地域です。
まず、2023年データによると、区民の総数が91万人以上とトップの人口数です。そして、高齢者世帯・一人暮らしの世帯数や若者の住居人数も都内トップ。納税義務者数や区役所職員数も高く、都内の生活エリアの中心地と言えるでしょう。
そのため、事故や犯罪といったトラブルも少なくはありません。もちろん地域の自治体や住民が、積極的に治安の維持に取り組んでいるため、防げている犯罪もあります。しかし、田園調布や成城、等々力といったいわゆる高級住宅地では、侵入窃盗(空き巣など)の発生率が高いようです。
2023年度の警察庁の犯罪発生データによると、世田谷区の犯罪発生件数は3346件で、都内23区で4番目の多さになっています(トップは新宿区の4373件)。他の区と比較して発生率の高い犯罪形態は、自転車盗難が1262件と圧倒的に多いです。車上狙いも66件と、比較して高い数値です。
理由として、まず、世田谷区には、学生をはじめとする若い世代や高齢者の単身世帯が多い点が挙げられます。自転車の盗難や空き巣に及びやすい状況になっているのでしょう。また、中流階層以上の家庭が多い点も、空き巣が多い原因です。人通りの少ない閑静な住宅街や高所得者層が集まる地域などで、金銭を狙う侵入窃盗やその他の窃盗事件を増加させていると考えられます。
では、世田谷区における地域別の犯罪発生件数を確認してみましょう。成城エリアが61件、玉川エリアが695件、北沢エリアは272件、世田谷エリアが45件です。2019年度のデータと比較すると、どのエリアも犯罪数は確実に減少傾向にあります。防犯カメラを設置したり、防犯アプリを活用したりと、住民の防犯意識が高くなっているのかもしれません。ファミリー層も多く住んでいることから、子どもの安全面に対する対策が強化されている点も理由のひとつだと言えます。他の区が率を上げている中では良い兆しと見て良いでしょう。
世田谷は下町の庶民的な生活空間を残す一方で、タワーマンションなどの高層マンションや商業ビルが立ち並ぶ都会的な顔も持っている地域です。2022年度の警察庁の犯罪発生データによると、自転車盗難が多く、発生率も高いこと。そして、空き巣も27件と高い数値で、世田谷区の中でもっとも狙われやすいエリアだとわかります。とはいえ、2017年は144件だったので、空き巣の被害件数は大きく減少しており、防犯対策や警備強化の成果が表れています。戸締り強化や子ども、高齢者の留守に注意を呼び掛けるといった地道な活動が実を結んでいると言えるでしょう。
下北沢駅周辺は賑やかな繁華街で、平日休日問わず人が集まるという特徴があります。そのため、傷害事件や窃盗事件が起きやすい環境だと言えるでしょう。強姦・わいせつの事件も多いようです。ちなみに、傷害は7件・暴行は19件となっています。
面梅丘や豪徳寺、赤堤といった閑静な住宅街では傷害事件は少ないですが、空き巣に対する注意が必要です。
小田原線の成城学園前駅を中心としたセレブな住宅街・成城は住みたい街のトップランク常連の街です。その理由として考えられるのは、何と言っても治安の良さ。成城の住人は、古くから成城憲章を結んで住みよい街の生活環境を守ってきました。成城では、暴行や傷害事件などは非常に少ない傾向にあります。2022年度の警視庁データによると、暴行・障害はそれぞれ1件。つまり、暴力沙汰が起きにくいエリア。住民同士のトラブルが少ない、生活しやすい地域だということです。ただし、自転車盗難については平均並みに発生しているので、しっかり対策するようにしましょう。
高級住宅街が優雅に立ち並び、セレブの住む深沢・玉川田園調布・尾山台の一帯は、成城と同じように治安の良い地域です。暴行やわいせつ、強盗といった犯罪が少なく、他の地域では心配の自転車盗難も比較的少ない傾向にあります。ただし、空き巣被害は平均並みに発生しているので、戸締りや高齢者、子どもだけの留守番には気を付けるよう呼びかけが必要不可欠だと言えるでしょう。
世田谷区では、特に多摩川の氾濫を含む水害、東京大地震の対策が充実しています。
世田谷区の公式ホームページからは、緊急速報メールによる災害の周知や高所カメラ、災害・防犯情報メール配信サービス、防災無線電話応答サービスといった各種サービスについて確認できます。
雨量・水位情報や地震速報、避難誘導の情報などを速やかに全住民へと知らせ、的確な安全確保ができるシステムが構築されているようです。
東京都は台風や大雨で水害が起きやすい環境なので、世田谷区でも徹底して対策が行われています。しかし、近年拡大する局地的な集中豪雨による水害では、地下施設や駐車場などの浸水、道路が流水で走行不可能になるなど、これまでにない深刻な状況が発生しています。豪雨に伴う多摩川の氾濫については、なるべく普段から意識しておいた方がよいでしょう。
区でも、各家庭で防災気象情報に注意を払うとともに、避難場所の確認を推奨しています。自分が住んでいるエリアの避難所(一時集合所)はハザードマップでチェックできます。
例を挙げると、代田や池尻・北沢は駒場東大・駒場野公園一帯、桜上水や宮坂は日本大学文理学部一帯、松原や梅丘は羽根木公園一帯が一時集合所として設定されています。
ハザードマップには、浸水の危険が大きい地域や水路が氾濫しやすい地域が記載されているほか、地震対応の「危険度マップ・揺れやすさマップ」もあります。
随時最新情報を更新しているので、定期的にチェックしておくと役立つでしょう。
ホープスは世田谷で数多くの注文住宅・狭小住宅を手掛ける住宅会社。お客様が本当に住みたい家のイメージを固めるため、対話やワークショップを重視。
狭小住宅を多く手掛けてきた表現力で、お客様が思い描く理想の住まいを叶えます。
新屋敷工務店は設計から施工まで自社で行う完全自社施工の工務店。納得いくプランをつくり、お客様のニーズ、予算に即した住宅を提供します。
各工程を他社に依頼する必要がないので、コスト重視の方におすすめです。
塗装材に自然素材を使用するなど、とことん素材にこだわって家づくりに尽力している住宅会社。坂本建設が手掛ける住宅の素材は、国内の豊かな環境で育った良質な無垢材。住む人はもちろん、環境にもやさしい健康住宅を叶えられます。
坂本建設の公式HPで施工事例を見る