世田谷の犯罪発生状況と防災事情を解説

東京都の高級住宅地として知名度の高い世田谷ですが、実際の住みやすさ・治安の良さはどのようになっているのでしょうか?

世田谷区の犯罪発生状況や災害対策などの面から詳しくチェックしてみます。

世田谷区の犯罪発生状況を具体的にチェック

世田谷は統計上、東京23区内 “ナンバーワン”の項目が多い地域です。

まず区民の総数が2017年データで86万人以上とトップの人口数になっています。そして高齢者世帯・一人暮らしの世帯数や若者の住居人数も都内トップです。納税義務者数や区役所職員数も高く、都内の生活エリアの中心地と言えるでしょう。

そのため事故や犯罪といったトラブルも少なくはありません。もちろん地域の自治体、住民の方々が治安維持に積極的に取り組んでいるために防がれている犯罪もありますが、田園調布や成城、等々力といったいわゆる高級住宅地では、侵入窃盗(空き巣など)の発生率が高いようです。

最新の犯罪発生データでは区内で15位

2017年度の警察庁の犯罪発生データを見ますと、世田谷区の犯罪発生件数は8515件で、都内23区で15番目の多さになっています。他の区と比較して発生率の高い犯罪形態は、自転車盗難が最も多く2438件、次に侵入窃盗の378件、そして車上ねらいが150件です。一方、傷害事件は比較的低い率に収まっています。

この理由としては、世田谷区には学生を始めとする若い世代の一人暮らし、高齢者の一人暮らしが多く、自転車の盗難や空き巣が増えやすい環境にあることが挙げられます。また中流階層以上の家庭が多い事も空き巣を呼ぶ原因となっています。人通りの少ない閑静な住宅地や高所得者層が集まる地域などで侵入窃盗やその他の窃盗事件を増加させているのです。

地域別の犯罪発生件数を見ますと、成城が2,813件、玉川が1,755件、北沢は1,779件で世田谷が2,168件です。ただし、ここ数年間の犯罪発生率は横ばいとなっています。他の区が率を上げている中では良い兆しと言えるかもしれません。警察庁の公式評価では3ランク上昇しています。

・世田谷区内の犯罪状況を4地域に分けて詳しく検証

高級マンションが集まる世田谷地域

世田谷は下町の庶民的な生活空間を残す一方で、タワーマンションなどの高層マンションや商業ビルが立ち並ぶといった多様な顔をもつ地域です。ここでは自転車盗難が多く、23区77地域でも19番目の発生数になっています。また空き巣は23区77地域中13番目と多く、世田谷区の中でも最も狙われやすいことがデータに顕れています。地域では戸締り強化や子供・高齢者の留守に注意を呼び掛けています。

学生の街・下北沢のあるにぎやかな北沢地域

下北沢駅周辺は賑やかな繁華街で、平日でも休日でも人の集まる特徴があります。そのために障害事件や窃盗事件が起きやすい環境と言えるでしょう。強姦・わいせつが15件で23区77地域中36番目となっています。傷害は36件・暴行は53件と都内23区の平均を上回る率です。

面梅丘や豪徳寺や赤堤といった閑静な住宅街では傷害事件が少ないのですが、空き巣の注意が必要です。

成城憲章により街の環境を守ってきた成城

小田原線の成城学園前駅を中心としたセレブな住宅街・成城は住んでみたい街のトップランク常連の街です。その理由には治安の良さもあり、古くから成城の住人たちは成城憲章を結んで街の住みよい生活環境を守ってきました。成城では暴行や傷害事件などは非常に少ない傾向にあります。つまり暴力沙汰が起き難く、住民同士のトラブルの少ない暮らしやすい社会を守っています。ただし空き巣、自転車盗難といった人目を盗んだ窃盗については平均並みに発生していますのでご注意ください。

田園調布でお馴染みの玉川地域

高級住宅街が優雅に立ち並び、セレブ達の住む深沢・玉川田園調布・尾山台の一帯は、成城と同じように治安の良い地域です。暴行やわいせつ行為、強盗といった犯罪が少なく、他の地域では心配の自転車盗難も比較的少ない傾向にあります。ただし空き巣被害は他の地域の平均並みに発生していますので、戸締りや高齢者・お子さんだけの留守番には気を付けるべきでしょう。

多摩川に隣接する世田谷区の防災事情

水害・地震などの各種災害対策が充実している

世田谷区では、特に多摩川の氾濫を含む水害、東京大地震に向けた対策が充実しています。

世田谷区の公式ホームページからは、緊急速報メールによる災害の周知や高所カメラ、災害・防犯情報メール配信サービス、防災無線電話応答サービスといった各種サービスについて確認することができます。

雨量・水位情報や地震速報、避難誘導の情報等を速やかに全住民へと知らせ、的確な安全確保ができるシステムが構築されているようです。

避難所(一時集合所)をハザードマップで確認できる

東京都は台風や大雨で水害の出やすい環境にあるので、世田谷区でも水害対策は徹底しています。ただし、近年拡大する局地的な集中豪雨による水害には、地下施設や駐車場などの浸水、道路が流水で走行不可能になるなど、これまでにない深刻な水害が発生しています。世田谷では、豪雨に伴う多摩川の氾濫にはいつも意識しておかなければならないでしょう。

区のほうでも各家庭で防災気象情報に注意を払い、避難場所の確認をしておくことを勧めています。ご自分の住居の避難所(一時集合所)はハザードマップで確認することができるので、一度調べておくと良いでしょう。

例を挙げますと、代田や池尻・北沢の方は駒場東大 駒場野公園一帯、桜上水や宮坂であれば日本大学文理学部一帯、松原や梅丘は羽根木公園一帯が一時集合所として設定されています。

ハザードマップには、浸水の危険が大きい地域や水路が氾濫しやすい地域が記載されているものの他、地震対応の『危険度マップ・揺れやすさマップ』もあります。

適時最新情報を更新しているので、定期的にチェックしておくと役に立ちますよ。